東京, 12月27日, /AJMEDIA/
南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)撤廃に向けた運動を推進し、1984年にノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ムピロ・ツツ元大主教が26日、死去した。90歳だった。南ア大統領府が発表した。死因は明らかにされていない。
家族の声明によれば、南部ケープタウンの医療施設で息を引き取った。ラマポーザ大統領は「ツツ元大主教の死去とは、南ア人の傑出した世代との別れをまたもう一つ刻むことに他ならない。この世代は、解放された南アを私たちに残してくれた」と惜別の声明を出し、死を悼んだ。
31年、ヨハネスブルク西方のクラークスドープ生まれ。いったん教師となったが、聖職者を目指しロンドン大学キングスカレッジなどで学び、75年、ヨハネスブルクの英国国教会首席司祭となった。86年、黒人として初めて、ケープタウンの大主教として南アの英国国教会最高位の座に就いた。