ジョーンズ氏、W杯へ「優勝しなければ」 豪州再建に挑む名将―ラグビー

東京, 2月3日, /AJMEDIA/

ラグビーの世界的名将、エディー・ジョーンズ氏(63)が母国オーストラリアの代表チームを率いることになった。1月31日にシドニーで行われた監督就任会見で、9月開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会に向け「われわれは優勝しなければならない」と強い決意を示した。
 「私はメシア(救世主)ではない」と強調したが、W杯での実績は飛び抜けている。2003年は豪州を率いて自国開催の大会で準優勝。07年大会は南アフリカの優勝をアドバイザーという立場で支えた。日本代表のヘッドコーチとして臨んだ15年大会では、南アフリカからの歴史的勝利を含む3勝。19年大会はイングランドを指揮して準優勝に導いた。
 緻密な計画を立てて選手に猛練習を課し、勝つためには決して妥協を許さないのがジョーンズ氏のやり方。時には選手やスタッフ、協会幹部との衝突もいとわない。昨年12月にイングランド代表監督を解任されたのは、そうした指導法が不評を買ったことが原因との報道もあった。
 選手は戦々恐々としている。リーグワンの東京ベイに所属する豪州代表SOバーナード・フォーリーは、同僚で元日本代表CTB立川理道に「肺と膝の無事を祈る」と言われたという。一方で、「この変化は新しいチャンス。W杯に向けて全力を尽くすことがみんなの課題」と表情を引き締める。
 豪州で開催される27年W杯までの長期契約。人気低迷に悩む国内ラグビー全体の再建を期待されているが、何よりも優先するのは7カ月後に迫ったW杯の準備。ジョーンズ氏は「豪州ラグビーのプライドを取り戻す。これが一番重要」。1999年大会以来の世界一を、虎視眈々(たんたん)と狙っている。

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