サッカーJリーグ MVPは大迫勇也 ヴィッセル神戸の初優勝に貢献

東京, 12月06, /AJMEDIA/

サッカーJリーグ30周年の今シーズン、活躍した選手などを表彰する「Jリーグアウォーズ」が行われ、最優秀選手にJ1でヴィッセル神戸の初優勝に貢献し、得点王に輝いた大迫勇也選手が初めて選ばれました。

記事後半ではベストイレブンを全員紹介しています。
MVPは大迫勇也 得点王とのダブル受賞
「Jリーグアウォーズ」は5日夜、横浜市の横浜アリーナで行われ、今シーズン、活躍した選手や監督などが表彰されました。

このうち最優秀選手にはヴィッセルの大迫選手が初めて選ばれました。

大迫選手は1メートル84センチのフォワードで、攻撃の起点となるポストプレーやゴール前の決定力の高さが持ち味です。

今シーズンは34試合に出場し、22得点をあげて横浜F・マリノスのアンデルソン・ロペス選手とともに得点王に輝き、クラブ創設29年目の初優勝に大きく貢献しました。

最優秀選手と得点王をあわせて受賞するのは、2年ぶり10人目です。

ベストイレブンにはヴィッセルと浦和レッズからそれぞれ4人選ばれ、ヴィッセルからは大迫選手とともに攻撃を支えた武藤嘉紀選手が9年ぶり2回目の選出となりました。

また、リーグ最少失点のレッズからは守備の選手が多くを占め、ゴールキーパーで37歳の西川周作選手は7年ぶり6回目の選出となりました。

また、初選出は6人でセレッソ大阪のディフェンダー、毎熊晟矢選手やレッズのミッドフィルダー、伊藤敦樹選手などが選ばれました。

大迫勇也「絶対にやるぞという強い気持ち 反骨心持って臨んだ」
最優秀選手と得点王を同時受賞したヴィッセル神戸の大迫勇也選手は「コンディションがいい状態で入れたのがよかったと思う。日本に戻ってきてチームとして結果が出なくて1年半悔しい思いを抱いていた。ことしは絶対にやるぞという強い気持ち、反骨心を持って臨んでいた」と今シーズンを振り返りました。

その上で、来シーズンに向けて「まだまだフィジカルは鍛えられると思っているし、この冬挑戦するつもりだ。楽しみにしていてください」と力強く話しました。

《ベストイレブン 全員紹介》
【ゴールキーパー(1人)】
▽西川周作(浦和レッズ)7年ぶり6回目

【ディフェンダー(4人)】
▽アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ) 初受賞
▽マリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 初受賞
▽毎熊晟矢(セレッソ大阪) 初受賞
▽酒井高徳(ヴィッセル神戸) 初受賞

【ミッドフィルダー(3人)】
▽伊藤敦樹(浦和レッズ) 初受賞
▽脇坂泰斗(川崎フロンターレ) 3年連続3回目
▽山口蛍(ヴィッセル神戸) 6年ぶり3回目

【フォワード(3人)】
▽アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) 初受賞
 得点王も。
▽大迫勇也(ヴィッセル神戸) 10年ぶり2回目
 最優秀選手・得点王も。
▽武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 9年ぶり2回目

◆ベストイレブン 選手談話◆
ヴィッセル神戸 武藤嘉紀「全員がチームファーストで戦った」
ヴィッセル神戸の武藤嘉紀選手は「9年前に受賞した時はとにかく頑張ってサッカーをしていたら結果がおのずとついてきたという感じだった。ことしは全員がチームファーストで戦ったから初優勝につながったと思う」と充実のシーズンを振り返りました。そして「本当にすばらしいシーズンを過ごしたが、来年はまた別物だ。地に足をつけて来年もすばらしい景色を見ることができるように頑張っていきたい」と意気込んでいました。

ヴィッセル神戸 山口蛍「チームみんなに取らせてもらった賞」
ヴィッセル神戸の山口蛍選手は「ほかに選ばれているミッドフィルダーの選手と比べても、僕は一番地味で評価されづらいプレースタイルだと思っている。1人では取れなかった賞だと改めて感じるし、チームみんなに取らせてもらった賞だと思う」と喜びを語りました。

ヴィッセル神戸 酒井高徳「自分のキャリアの中でも大きなものに」
ヴィッセル神戸の酒井高徳選手は「神戸に戻ってきて5年目になるが、みんなと築き上げてきたものが形になって、個人的な受賞もできて非常にうれしく思っている」と喜びを語りました。その上で初優勝を経験したシーズンを振り返り「みんなと一緒に何かを勝ち取る喜びを優勝という形で感じられたのは非常にうれしい。チームとして結果が出たことが自分のキャリアの中でも非常に大きなものになった」と話していました。

最優秀ゴール賞 FC東京 渡邊凌磨「二度とないぐらいのゴール」
最優秀ゴール賞にはFC東京の渡邊凌磨選手が4月15日のセレッソ大阪戦で決めた豪快なボレーシュートが選ばれました。

ロングパスを胸で受けて浮かせたボールをそのまま体を回転させながら右足で蹴り込んだシュートで、渡邊選手は「自分でもびっくりというか、もう二度とないぐらいのゴールだった。選ばれてうれしい気持ちと同時に、もっともっと突き詰めていいゴールをしたいと思った。頑張ると言ってできることではないが、来シーズンもスーパーゴールを狙いたい」と話していました。

功労選手賞に中村俊輔さんなど12人
Jリーグや日本サッカーの発展に貢献した選手に贈られる「功労選手賞」が元日本代表で去年現役を引退した中村俊輔さんなど12人に贈られました。

引退した選手が対象となる「功労選手賞」は、日本選手の場合、Jリーグや天皇杯、それに日本代表などで合わせて500試合以上出場していることなどが選考基準になっています。

このうち45歳の中村さんは、Jリーグで最優秀選手に2回選ばれ、スコットランドやイタリアなど海外リーグでもプレーしたほか、日本代表としても98試合に出場して24得点をマークしました。

中村俊輔さん「現役時代の賞やタイトルと同じぐらいうれしい」
中村さんは「現役時代にさまざまな賞やタイトルをもらったが、同じぐらいうれしい」と喜びを語りました。

中村さんは今シーズンから横浜FCのコーチを務めていて、指導者としての1年を振り返り「指導の難しさを痛感した1年だったがやりがいはあった。チームはJ2に降格してしまったのでまたJ1に昇格するために何ができるのか、指導の幅と深さをもっと磨いていきたい」と話していました。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts