オホーツク海で超音速ミサイル発射 3月に続き日米などけん制―ロシア

東京, 4月21日, /AJMEDIA/

ロシア国防省は20日、太平洋艦隊の臨戦態勢の緊急点検を続け、対艦ミサイル演習を行ったと発表した。動画と共に通信アプリに投稿された声明によると、オホーツク海でミサイル艇1隻がソ連時代に開発された超音速巡航ミサイル「モスキート」を発射し、約70キロ先の洋上の標的を破壊した。
ロシア、核搭載可能な爆撃機8機飛行 オホーツク海と日本海

 太平洋艦隊は3月下旬、米原子力空母が韓国・釜山に入港する中、日本海でミサイル艇2隻からモスキートを発射したばかり。日米、米韓の軍事同盟をけん制する狙いとみられる。
 タス通信によると、今月14日から実施している緊急点検について、エフメノフ海軍総司令官は20日、「最新鋭の艦艇、潜水艦、航空機の兵器などは高い信頼性を示し、兵員は専門的なスキルを示している」と評価。「本格段階は終わっていない」とも述べ、点検名目の軍事演習が続くことを明らかにした。
 太平洋艦隊所属の海軍歩兵旅団はウクライナ侵攻に参加し、2月には東部ドネツク州ウグレダル周辺で戦車や装甲車など多数を失う大損害を被ったと広く伝えられている。エフメノフ氏はこうした事情に触れず「今回の点検で海軍歩兵や沿岸ミサイル部隊は、特別軍事作戦(侵攻)で得られた経験を生かした」と強調した。
 20日のロシア紙コメルサントによると、トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表は、太平洋艦隊のアバキャンツ司令官が退任したと明らかにした。ウクライナ侵攻に絡み更迭されたという見方もある一方、太平洋艦隊は規定の年齢を理由とした人事だと説明した。

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