ウクライナ語に高まる関心 ツイッターやアプリで学習―避難民に語学支援も

東京, 4月17日, /AJMEDIA

 ロシアによる軍事侵攻が続く中、日本でもウクライナへの関心を高めてもらおうと、ツイッターやウェブ上でウクライナ語を紹介する取り組みが広がっている。日本に避難してきたウクライナ人のために辞書を作るなど、語学支援の動きも出ている。
 ウクライナ出身の歌手で、民族楽器「バンドゥーラ」奏者のナターシャ・グジーさん(42)=東京都=は侵攻後の3月22日から、ツイッター上でウクライナ語を伝える活動を始めた。「#勝手にウクライナ語会話」というハッシュタグ(検索用の目印)を付け、「ありがとう」は「デャークユ」、「どういたしまして」は「ブッドゥ ラースカ」など、日常会話で使える単語を毎日カタカナ表記で紹介。所属事務所によると、ウクライナのことを少しでも身近に感じてもらおうと、練習の合間に投稿を続けているという。
 語学学習アプリ「デュオリンゴ」の運営会社は3月中旬、ロシア語と比較した発音や文法上の特徴などを記した「ウクライナ語入門書」をウェブ上で公開した。軍事侵攻を機に同アプリでウクライナ語を学ぶ国内の利用者が急増したためで、ウクライナのゼレンスキー大統領が国会でオンライン演説した同月下旬には侵攻前の約18倍に増えたという。
 同社の日本責任者を務める水谷翔さん(33)は「ウクライナ避難民とのコミュニケーションに役立つ。関心を寄せるきっかけとして活用してほしい」と話す。
 避難民に対する語学支援の動きも出ている。公益財団法人「海外子女教育振興財団」(東京都港区)は今月5日から、日本語の日常会話や単語をウクライナ語に翻訳したイラスト付きの辞書をホームページ上で公開。ウクライナから国内に逃れてきた子どもの利用を想定しているという。
 担当者は「言葉の分からない環境で生活するのは大きなストレス。子どもたちの助けになるといい」と期待を寄せた。

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