東京, 04月06日 /AJMEDIA/
アメリカの3月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月より30万3000人増加し、市場予想を上回りました。インフレの要因となってきた人手不足が依然として続いていることが示された形です。
アメリカ労働省が5日発表した3月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月と比べて30万3000人増加しました。
21万人程度を見込んでいた市場の予想を上回りました。
また失業率は前の月から0.1ポイント下がって3.8%となりました。
労働者の平均時給は、前の年の同じ月と比べて4.1%、前の月と比べて0.3%それぞれ増加しました。
アメリカではインフレは鈍化傾向となっていますが、その要因となってきた人手不足が依然として続いていて、雇用が強い状況が示された形です。
FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、利下げを急ぐ必要はないという認識を繰り返し示しています。
市場ではこの雇用統計の発表を受けて利下げの時期が遅れるとの見方が広がりました。
来週10日には消費者物価指数の発表が予定されていて、FRBの政策判断を見通す上で注目されそうです。