1人区、自民が28勝4敗 「共闘崩壊」で野党苦戦【22参院選】

東京, 7月11日, /AJMEDIA/

 10日投開票の参院選は、全国32ある改選数1の「1人区」で、自民党が28勝4敗となった。前回の2019年参院選は、立憲民主、共産、国民民主、社民の野党4党が全1人区で候補者を一本化し、10選挙区で勝利。しかし、今回は共闘が崩壊し、自民との一騎打ちが11選挙区にとどまったことにより、各地で苦戦を強いられた。
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 自民は、19年参院選で2勝4敗と負け越した東北で、4勝2敗と挽回した。立民重鎮の小沢一郎衆院議員のお膝元の岩手では、30年ぶりに議席を奪還。21年衆院選で野党が全6議席のうち4議席を獲得した新潟でも、立民の現職幹部に勝利した。
 野党が勝利を収めたのは青森、山形、長野、沖縄の4選挙区。立民は今回、現職を中心に共産との一本化を図ったが、議席を得たのは青森と長野にとどまった。沖縄は無所属の現職が接戦を制した。
 国民は、山形で議席を維持したものの、大分で現職が敗北した。22年度予算に賛成するなど、与党への接近に反発した共産が、両選挙区に対抗馬を擁立。政権批判票が分散した。日本維新の会は8選挙区に立てたが、いずれも議席獲得には至らなかった。
 2人区は、4選挙区全てで自民と野党が議席を分け合った。3人区のうち、北海道と千葉で自民が2議席を確保。4人区の大阪は、維新が2議席を得た。
 神奈川は、改選数4に非改選の欠員補充を併せた5議席を争い、自民が2議席を獲得した。
 改選数6の東京は、与野党が3議席ずつ。維新は、19年参院選で初めて首都の議席を得たが、今回は逃した。

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