高熱などの症状を引き起こすデング熱 中南米で感染が急拡大

東京, 03月29日 /AJMEDIA/

蚊が媒介し、高熱などの症状を引き起こすデング熱の感染が急速に広がっている中南米では、ことしに入ってからの感染者がすでに350万人に上っていて、現地の保健機関は、ことしの感染者の数はこれまでで最も多くなるという見方を示しました。

デング熱は蚊が媒介する感染症で、高熱や激しい頭痛、筋肉や関節の痛みなどを引き起こし、症状が重くなると死亡することもあります。

WHO=世界保健機関で南北アメリカを管轄する汎米保健機構は28日、記者会見し、ことしに入ってからのデング熱の感染者は中南米で350万人、死者は1000人を超えたと発表しました。

感染者の数は去年の同じ時期に比べて3倍に増えていて、感染者の9割は南米のブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3か国に集中しています。

一方、カリブ海にあるアメリカの自治領プエルトリコが今月25日に公衆衛生上の非常事態を宣言するなど、この時期には通常、感染が見られない中米やカリブ海の国や地域でも感染が広がっているということです。

汎米保健機構はことし1年間の感染者数は450万人が感染した去年を上回って、これまでで最も多くなるとの見方を示していて、感染が広がっている地域での対策の徹底を呼びかけています。

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