東京, 04月12日 /AJMEDIA/
中国に駐在する金杉憲治大使は11日、共産党指導部のメンバーで、天津市トップの陳敏爾書記と会談し、日中間で人的な交流を促進していくことで一致しました。
金杉大使は11日、北京に隣接する天津を訪れ、市のトップで、共産党指導部の政治局委員24人の1人である、陳敏爾書記と会談しました。
この中で陳書記は「中国と日本は隣国で友好と協力が大事だ。天津市としても人々の往来の増加のために努力する」と述べました。
これに対し金杉大使は「人の交流を進めることは日中関係に不可欠だ」と応じ、日中間で人的な交流を促進していくことで一致しました。
天津は自動車メーカーなど多くの日系企業が進出していて、陳書記は、よりよいビジネス環境を提供するために努力する考えを示しました。
一方、金杉大使は、中国で日本人がスパイ容疑で拘束されるケースが相次いでいることへの懸念や、日本人に対する短期滞在のビザ免除措置の再開についても中国政府に働きかけるよう要請したということです。
会談の後金杉大使は、記者団に対し「交流や会談を行う中で、問題とされることが一歩でも二歩でも解決に進むよう努力したい」と述べました。