米 橋崩落 事故前に船から遭難信号 航路を詳しく分析

東京, 03月28日 /AJMEDIA/

アメリカ東部メリーランド州のボルティモアで大型船が橋に衝突し橋が崩落した事故で、事故の前に船から遭難信号が出されていたことがわかりました。
当局は遭難信号を受けて橋の通行を規制し多くの車が事故に巻き込まれるのを回避できたとしています。

アメリカ東部メリーランド州の最大都市ボルティモアで26日未明に起きた事故では、橋の橋脚に大型の貨物船が衝突して橋が崩落し、橋の上にいた作業員8人のうち6人が行方不明となっていて、当局は生存の可能性は低いとして救助活動を打ち切りました。

州知事は26日の記者会見で事故の前に、船から、電力系統が失われ危険な状況にあることを周囲に知らせる遭難信号が出されていたと明らかにしました。

橋は、1日、およそ3万台の車両が通行する主要な交通路ですが、当局は遭難信号を受けて車両の通行を規制し、多くの車が事故に巻き込まれるのを回避できたとしています。

船の位置情報から分析
また、船が発信していた位置情報などをNHKが分析したところ、事故のおよそ3分前に船の向きが変わり、橋脚に向かって航行していたことがわかりました。

船は26日午前0時44分に橋の北側にあるふ頭を出て、左に旋回して湾の外に向かい南東に針路をとります。

事故直前 針路から南側にずれる
そしておよそ40分後の午前1時27分にそれまでの針路から南側にずれ、その後、速度を落とし、航路を外れて、午前1時30分ごろ、橋の橋脚のあたりで動きを止めたことが確認できます。
こうした状況から船は何らかの理由で制御を失い、橋脚に衝突した可能性があり、アメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は専門のチームを立ち上げ、事故の詳しい原因を調べています。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts