月探査飛行士に初の女性 有色人種や米国人以外も―NASA

東京, 4月4日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は3日、人類の月面再着陸を目指す「アルテミス計画」で、2024年にも月周回軌道に投入する宇宙飛行士4人を発表した。月探査計画では初めて女性のクリスティーナ・コック氏が選ばれた。
また、有色人種で初となるアフリカ系のビクター・グローバー氏や、米国人以外で初となるカナダ人のジェレミー・ハンセン氏も選出された。リード・ワイズマン氏が船長を務める。
 NASAは昨年11月~12月のアルテミス計画第1弾ミッションで、無人宇宙船の月周回軌道投入に成功した。第2弾ミッションでは、4人が月周回軌道に滞在後、地球へ帰還する。
 NASAは25年に予定する第3弾ミッションで、人類の月面再着陸を目指している。実現すれば1972年のアポロ17号以来、約半世紀ぶり。これまで月面に降り立った12人は、全員が米国人の白人男性だった。
 月面に着陸する飛行士はまだ指名されていないが、NASAは女性と有色人種を選ぶと予告しており、コック氏やグローバー氏が有力候補となりそうだ。コック氏は国際宇宙ステーション(ISS)に328日間滞在し、女性の宇宙滞在時間の最長記録を更新した。
 NASAのネルソン長官は「これはわれわれのクルーであり、人類のクルーだ」と強調。コック氏は「皆の興奮や希望、夢を一緒に(月に)運べることにわくわくしている」と語った。

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