家計「苦渋の選択」と認識 情報発信「丁寧に」―黒田日銀総裁

東京, 6月18日, /AJMEDIA/

 黒田東彦日銀総裁は17日の記者会見で、「家計の値上げ許容度が高まっている」という自身の発言について、改めて「表現は全く適切でなかった」と釈明した。黒田氏は「家計が苦渋の選択として、やむを得ず受け入れているということは十分認識している」と述べた上で、「真意が適切に伝わるよう丁寧な情報発信に努めたい」と語った。
 黒田氏は、発言について「(長らく)企業が十分に価格転嫁できないという状況が変化する可能性について述べた」と説明した。
 また「現在の物価上昇は資源価格の上昇によるもので、われわれが目指している上昇とは異なっている」と強調。日銀は賃金の上昇とともに物価も上昇していく状態を目指しており、黒田氏は「今年の春闘の賃上げや夏季ボーナスの(堅調な)見込みでもまだ不十分だ」として、大規模金融緩和を通じて本格的な賃金上昇を支える考えを強調した。

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