国連安保理決議 ラマダン期間中の停戦求めるも休止は不透明

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

ガザ地区の情勢をめぐり、国連の安全保障理事会でイスラム教の断食月ラマダンの期間中の停戦を求める決議が、採択される一方、イスラエルのガラント国防相は、ガザ地区南部のラファへの地上作戦も辞さない構えを改めて示しました。イスラム組織ハマスはイスラエル軍のガザ地区からの撤退を求めていて、戦闘休止の実現は不透明さを増しています。

国連の安保理では25日、ガザ地区の情勢をめぐり、イスラム教の断食月、ラマダンの期間中の停戦を求める決議案の採決が行われ、アメリカは棄権したものの、ほかの14か国の賛成多数で採択されました。

これに対してイスラエル首相府は声明を発表し、決議に強く反発したうえで「アメリカが拒否権を行使しなかったことは遺憾だ」として、今週予定されていたアメリカへの代表団の派遣を取りやめると発表しました。

ワシントンを訪れていたイスラエルのガラント国防相も声明を発表し「まだ着手していない場所も含めあらゆる場所でハマスに対し行動する」と述べ、150万人近くが身を寄せているガザ地区南部のラファへの地上作戦を辞さない構えを改めて示し、かたくなな姿勢を強めています。

一方、ハマスは25日、SNSで声明を発表し、イスラエル軍のガザ地区からの撤退を伴う停戦などを求めました。

また、イランメディアはハマスのハニーヤ最高幹部が26日、支援を受けるイランを訪れ、政府高官と会談してガザ情勢について意見を交わすと伝えました。

国連安保理で停戦を求める決議が採択された一方で、イスラエルとハマスの隔たりは依然、大きく、戦闘の休止が実現するかは不透明さを増しています。

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