台湾新政権 行政院長に卓栄泰氏 起用へ 野党との意思疎通 重視

東京, 04月10日 /AJMEDIA/

台湾の頼清徳次期総統は、5月に発足する新政権の首相に当たる行政院長に、みずからに近く、協調性が高いと定評のある与党・民進党の元トップを起用すると発表し、少数与党で厳しい政権運営が予想される中、野党との意思疎通を重視する姿勢を示しました。

5月20日に台湾の総統に就任する頼清徳氏は10日、記者会見を開き、新政権の首相に当たる行政院長に卓栄泰氏を起用することを明らかにしました。

卓氏は、かつて行政院長を務めた頼氏のもとで補佐役の秘書長として仕え、その後、民進党のトップの主席を経て、ことし1月の総統選挙では頼氏の事務所の幹部として当選に貢献しました。

頼氏は、卓氏を起用した理由について「意思疎通にたけ、協調性に秀でていて、公共の利益のために合意を形成し、対策を出し、問題を解決できる」と説明しました。

卓氏も「誠意ある意思疎通と人民優先が新チームの理念だ」としたうえで、「手を携えて協力、団結し、行政部門と立法部門が緊密に結び付きさえすれば、人々は新しい希望を見いだせる」と述べました。

総統選挙と同時に改選された議会・立法院では民進党が少数与党となり、頼氏の政権運営が厳しくなると予想される中、今回の人事は、政策を前に進めるため、野党との意思疎通を重視する姿勢を示した形です。

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