台湾地震 13人死亡 捜索続く 観光客らの足止め状態は解消

東京, 04月08日 /AJMEDIA/

台湾の東部沖で起きた地震では、これまでに13人の死亡が確認されたほか、落石や土砂崩れが起きた渓谷周辺では、7日も連絡が取れなくなっている人の捜索が続けられています。一方、渓谷周辺の一部の道路が通行できる状態となり、今回の地震の影響で観光客などが足止めされていた状態は解消されました。

台湾の東部沖で今月3日に起きた地震では、これまでに13人の死亡が確認され、6人と連絡が取れなくなっています。

連絡が取れない人の多くは、震源に近い花蓮県にある台湾有数の景勝地、太魯閣渓谷の周辺にいるとみられていて、台湾の救助隊は7日、被災地に入ったトルコの無人機を専門に扱う救助隊員と協力しながら捜索にあたりました。

一方、渓谷の周辺では、道路が寸断された影響で7日朝の時点で300人以上が足止めされていましたが、一部の道路が通行できる状態となり、山間部にあるホテルなどにとどまっていた観光客や住民などは、次々と車で市街地に向けて移動しました。

台湾当局によりますと、ホテルの従業員など事情があり山間部にとどまる人を除き、希望する人はすべて足止めされていた場所から移動したということで、これによって今回の地震の影響で観光客などが足止めされていた状態は解消されました。

山間部で足止めされていたレストランの従業員の50代の男性は「この数日間は電話することもできなかった。下山することができてうれしいです」と話していました。

台湾当局は、引き続き連絡が取れない人の捜索に全力を挙げることにしています。

観光業への影響懸念
台湾の東部沖で今月3日に起きた地震で、震源に近い花蓮県の景勝地として有名な太魯閣渓谷の近くにあるホテル「シルクスプレイス太魯閣」はSNSに、「山林も人も回復には時間がかかる。皆様と再会し、共に新しい日が迎えられることを期待しています」などと投稿し、今月30日まで臨時休業するとしています。

台湾当局によりますと「シルクスプレイス太魯閣」は、今回の地震で足止めされた多くの人たちが一時、とどまっていた場所だということです。

また、太魯閣渓谷やその周辺の地域を管理している事務所は「道路の修復が完了していないことや地震が続いていることなどから、復旧の日程は予測できない。安全などを確認したうえで再開の時期を公開する」と投稿していて、今回の地震による観光業への影響が懸念されています。

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