円買い介入、過去最大6.3兆円 10月、「覆面」で実施―財務省

東京, 11月1日, /AJMEDIA/

 財務省は31日、外国為替市場で10月に実施した為替介入額が6兆3499億円だったと発表した。政府・日銀は9月、急速な円安の進行を阻止するために約24年ぶりの円買い・ドル売り介入に踏み切ったが歯止めがかからず、10月は介入の有無を直ちに公表しない「覆面介入」を実施。月間の円買い介入額としては9月を上回って過去最大となった。
 10月21日の海外市場で1ドル=152円目前まで円安が加速し、政府・日銀は円買い介入を実施した。21日深夜から22日未明にかけて行った覆面介入は5兆円規模に上ると推計されている。10月はこのほかにも円相場が急伸する場面があり、1兆円規模の介入観測が浮上していた。
 市場からは、5兆円規模とみられる介入について「あのタイミングで実施しなければ、さらに円安が進行していた」(国内銀行)と一定の効果を認める声が聞かれる。また、「過去最大の円買い介入で当局の本気度が伝わる。今後も円安が進めば介入せざるを得ないが、その効果はだんだん薄くなる」(FX会社)とも指摘されている。

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