中国 習主席 台湾断交のナウルと首脳会談 インフラ建設支援へ

東京, 03月26日 /AJMEDIA/

中国の習近平国家主席は、ことし1月に台湾と断交して中国との国交を回復させた南太平洋の島国ナウルの大統領と会談し、インフラ建設などで支援していくと表明しました。中国と国交を結ぶメリットを強調して、台湾と外交関係を持つ国々に断交を促すねらいがあるとみられます。

中国外務省によりますと、習近平国家主席は25日、国賓として北京を訪れている南太平洋の島国ナウルのアデアン大統領と会談しました。

ナウルは、ことし1月に行われた台湾総統選挙で、民進党の頼清徳氏が当選した2日後に台湾との断交を発表し、中国と国交を回復させました。

会談で習主席は「ナウルの決断は時代の流れに沿ったものだ」と評価したうえで、中国としてインフラ建設や気候変動対策などでナウルを支援していくと表明しました。

そして、会談のあと両首脳は習主席が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」に関する協力文書に署名しました。

中国としては、経済力を背景に中国と国交を結ぶメリットを強調して、台湾と外交関係を持つ国々に断交を促し、中国に対抗姿勢を示す台湾の民進党政権に圧力をかけるねらいがあるとみられます。

台湾と外交関係をもつ国の数は2016年に民進党の蔡英文政権が発足して以降、22から12に減っています。

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