ロシア軍、東部の製油所占拠 南部でまたミサイル攻撃―ウクライナ

東京, 7月3日, /AJMEDIA/

ロシア軍は、ウクライナ軍が押さえる東部ルガンスク州最後の主要都市リシチャンスクに対する包囲網を一段と狭め、ロシアの複数のメディアによると、2日までに同市にある製油所を占拠した。また、同日のウクライナの国営通信報道によれば、南部ミコライウ州でロシア軍のミサイル攻撃があった。ミコライウやその西方のオデッサ州などではこのところミサイル攻撃が相次ぎ、民間人多数が死傷している。
 ロシアのタス通信は6月30日、親ロシア派武装勢力「ルガンスク人民共和国」幹部の話として、ロシア軍と武装勢力がウクライナ最大のリシチャンスク製油所の全域を支配下に置いたと報道。ロシア通信(RIA)も1日、国防省の情報として製油所の掌握を伝えた。
 英国防省は2日の報告で、ロシア軍がリシチャンスク周辺で空爆や砲撃を併用しながら、小幅な前進を続けていると分析。ウクライナ国家親衛隊スポークスマンは同日、リシチャンスクをめぐる激しい攻防で過去数日、「最も困難な状況」に置かれていることを認めた。ただ、同市は依然としてウクライナ軍の手にあり、包囲はされていないという。
 川を挟んでリシチャンスクの対岸にある要衝セベロドネツクは先月25日に陥落。リシチャンスクが制圧されればルガンスク州全域が事実上、ロシア軍の支配下に入る。
 一方、ウクライナの国営通信が2日伝えたところでは、ミコライウ州で1日朝、港湾インフラなどにロシア軍のミサイル12発が撃ち込まれ、1人が死亡した。州都ミコライウのセンケビッチ市長によれば、同市では2日未明にも大きな爆発があった。

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