ロシア大統領選 在外投票では異なる傾向 国外有権者抗議意思か

東京, 03月20日 /AJMEDIA/

ロシアで行われた大統領選挙では、プーチン大統領が90%近い得票率で圧勝しましたが、ヨーロッパなど世界各地で行われた在外投票では異なる傾向が見られ、情報の統制がない国外に住むロシア人の有権者が、プーチン政権への抗議の意思を示したことも背景にあるとみられます。

今回のロシア大統領選挙で、プーチン大統領は87.28%の得票率で圧勝しましたが、ロシア政府によりますと、144の国と地域で行われた在外投票では得票率は72.3%でした。

このうちG7=主要7か国の首都で行われた在外投票に限ると、プーチン氏の得票率はより低くなっていて、イギリスのロンドンでは21.05%、東京では44.1%、イタリアのローマでは61.73%などとなりました。

一方、ロシアとの関係を強化している中国の北京では67.35%と西側諸国より高くなっています。

在外投票で多くの票を集めたのは2020年に結成された政党「新しい人々」のダワンコフ氏で、ロンドンでは53.07%、フランスのパリでは38.14%とそれぞれプーチン氏を上回ったほか、東京では39.24%とプーチン氏に5ポイント差に迫りました。

ダワンコフ氏は、ロシア国内を含めた全体の得票率では3位の3.85%にとどまっています。

在外投票で異なる傾向が見られた背景には、ロシア国内で言論弾圧や情報の統制が強まる中、こうした制約が小さい国外に住むロシア人の有権者がプーチン政権への抗議の意思を示したこともあるとみられます。

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