ロシア国防相 “ことし中に大規模部隊を新たに編成する計画”

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

ウクライナへの軍事侵攻を続け、欧米と対立するロシアのショイグ国防相は、ことし中に大規模な軍の部隊を新たに編成する計画を示しています。イギリス国防省は、ロシアは兵士を集めることに成功しているとする一方で、部隊の編成に向けて訓練の実施や装備品の不足などに苦慮するという見方を示しています。

ウクライナ空軍は26日、ロシア軍が無人機12機などで攻撃を仕掛け、これを撃墜したと発表し、一方、ロシア国防省もウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州でロケット弾が撃ち込まれる越境攻撃があったとしていて、双方の戦闘が続いています。

ロシアのショイグ国防相は、今月20日に国防省で行った会議で「ことし中に14の師団と16の旅団の合わせて30の兵団による大規模な部隊を編成する計画がある」と明らかにしました。

そのうえで「新たな脅威に対してロシア軍の戦力と兵力を改善し続ける」と強調しています。

プーチン大統領は先月ロシア軍の管轄について、首都モスクワを含む「モスクワ軍管区」と、第2の都市サンクトペテルブルクを含む「レニングラード軍管区」を新設する大統領令に署名するなどNATO=北大西洋条約機構に対抗しロシア北西の防衛を強化する動きもみせています。

ショイグ国防相が言及した新たな部隊について、イギリス国防省は25日「ロシアが契約軍人などを集める取り組みは成功していて、十分な兵力を配備できる可能性は高い。しかし、訓練を実施する能力は限られ、旧式の装備品が広まる中、これまでと同様人的資源などの問題に苦慮する可能性が高い」と指摘しています。

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