モスクワ テロ事件死者139人に 現場にいた男性 当時の状況語る

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで起きたテロ事件ではこれまでに139人の死亡が確認され、実行犯と見られる男4人がテロの罪で起訴されました。
現場にいた男性がNHKの取材に当時の凄惨(せいさん)な状況を語りました。

ロシアの首都モスクワ郊外のクラスノゴルスク市のコンサートホールでは22日、複数の男が自動小銃で無差別に銃撃を行ったあと、建物にガソリンで火をつけて火災が発生し、これまでに139人が死亡しています。

当時、現場のコンサートホールにいたワレリー・オクセニュクさんが26日、NHKの取材に応じました。

それによりますと、銃撃は、公演の開始を告げるブザーが鳴った直後に始まり、ホールの後方から中に入った男たちは、ステージに向かって移動しながら発砲していったということです。

会場にいた人たちは銃声を聞いてパニックになり、一斉にホールから逃げ出しました。

前列に座っていたオクセニュクさんは、銃声を聞いて急いでステージにあがり幕に隠れるようにして逃げ、建物の外に避難したということです。

逃げながら撮影した動画には、人々がTシャツ姿など着の身着のままで避難している様子が写っています。

オクセニュクさんは「何が起きていたのか分からなかったが、とにかく走った。身を守る本能のようなもので、外まで逃げた。本当に命拾いした」と話していました。

テロ事件についてロシアのプーチン大統領は、イスラム過激派による犯行だったとの見方を示す一方、背後にウクライナ側の関与が疑われると主張し、これに対しウクライナのゼレンスキー大統領は関与を改めて否定しています。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts