フィリピン政府“ 中国海警局の船から放水 けが人” 南シナ海

東京, 03月24日 /AJMEDIA/

フィリピン政府は23日朝、中国と領有権を争う南シナ海でフィリピン軍の拠点に向かう運搬船が中国海警局の船から放水され、けが人が出たと発表しました。この海域では、3月5日にも同様の事案でけが人が出ていて、双方による非難の応酬が激しくなっています。

フィリピン政府の国家安全保障会議は、23日朝、中国と領有権を争う南シナ海のセカンド・トーマス礁にある海域でフィリピン軍の拠点に向かう運搬船が中国海警局の船から放水銃の発射を受けたと、発表しました。

運搬船は交代の兵員と補給物資を運んでいて、放水によって重大な損傷を負い、けが人が出たということです。

フィリピン軍はこの運搬船が放水された時の様子のほか、中国海警局の船から針路を妨げられたり、危険な接近を受けたりしている様子を撮影したとする映像を公開しました。

フィリピン政府は現場は自国の排他的経済水域だとしたうえで「中国の行動は世界に対して、中国が国際法による抑制も制限も認めていないことを示すものだ」と非難しました。

これに対し、中国海警局は「フィリピンの船は、再三の警告や制止にもかかわらず、海域に強引に侵入した」とし、「フィリピン側が南シナ海の平和と安定を故意に損なおうとしている」と反発しています。

この海域では、3月5日にも中国側の放水で、フィリピン側にけが人が出ていて双方による非難の応酬が激しくなっています。

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