フィリピンとインド 安全保障と海洋分野で協力 中国けん制も

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

フィリピンとインドが安全保障と海洋協力の分野で協力を深めることを確認しました。フィリピンとしては、南シナ海での中国による妨害行為で、けが人が相次ぐ中、インドとの協力を確認することで中国側をけん制するねらいがあるものとみられます。

フィリピンを訪れているインドのジャイシャンカル外相は26日、首都マニラでフィリピンのマナロ外相と会談し、南シナ海の最新の情勢などについて意見を交わしたのち、共同会見を行いました。

この中で、ジャイシャンカル外相は、国際法に準じて主権を維持しようとするフィリピンの姿勢に支持を表明したうえで、「両国が安全保障を含めた新しい協力分野に目を向けるのは自然なことだ」と述べました。

また、マナロ外相は「国際的なルールに基づく秩序を支援する観点から、防衛や安全保障の協力について話し合っている」と述べて、両国が軍の近代化など、安全保障と海洋監視などの分野で協力を深めることを表明しました。

会談に先立って、フィリピンでは25日にインドの沿岸警備隊の巡視船がマニラの港に寄港し、フィリピンの沿岸警備隊との間で訓練を行っています。

南シナ海では3月、フィリピンの運搬船が中国海警局の船から立て続けに放水銃を発射されて、乗組員が相次いでけがをする事態となっていて、フィリピンとしては、インドとの協力を確認することで中国側をけん制するねらいがあるものとみられます。

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