ガザ地区の人道状況悪化の中 米国務長官 イスラエル訪問へ

東京, 03月21日 /AJMEDIA/

イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止などをめぐる交渉は再開されたものの、イスラエル軍は、ガザ地区での攻撃を続けていて、人道状況の改善は見通せない状況です。中東地域への訪問を始めたアメリカのブリンケン国務長官が22日にイスラエルを訪れることが明らかになり、民間人の保護が必要だとする考えを強調するとみられます。

イスラエル軍はガザ地区各地での攻撃を続けていて、南部ラファでは、ハマスの作戦指揮などを担っていた戦闘員を殺害したほかガザ地区最大のシファ病院では、およそ90人の戦闘員を殺害し、160人以上を拘束したと20日に発表しました。

ガザ地区の保健当局によりますと20日、過去24時間に104人が死亡しこれまでの死者は3万1923人にのぼると発表しています。

また、パレスチナの水道当局は、攻撃によってガザ地区の水道インフラの4割が使用できなくなり、住民が使える水の量は攻撃前に比べて、およそ30分の1にまで減っていると警告しています。

人道状況が悪化の一途をたどるなか、中東のカタールでは、イスラエルとハマスの間の戦闘休止と人質解放などをめぐる交渉が行われていますが、ネタニヤフ首相は交渉が再開されたあとも避難者など150万人近くが住むラファへの地上作戦を行う構えを崩していません。

国際社会からはラファへの攻撃は多くの住民の犠牲につながるとして強い懸念が示されるなか、アメリカのブリンケン国務長官が20日サウジアラビアに到着して中東地域への訪問を始めました。

国務省は、ブリンケン長官が22日にイスラエルを訪れると明らかにし、ラファへの作戦についても協議し、民間人の保護が必要だとする考えを強調するとみられます。

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