オミクロン株、ハワイで市中感染確認 NYのアニメ祭典参加者も

東京, 12月03日, /AJMEDIA/

米中西部ミネソタ州の保健当局は2日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が同州で確認されたと発表した。米国で2例目。感染者は最近の海外渡航歴はなく、初の市中感染。米東部ニューヨーク(NY)市で開かれた大規模なアニメ祭典に参加後、発症していた。NY州は同日夜、5人の感染が確認されたと発表しており、感染が広がっているとみられる。また、ハワイ州の保健当局は2日、1人の感染を確認し市中感染だと発表した。

 ミネソタ州の保健当局などによると、同州の感染者はヘネピン郡の成人男性。11月19~21日、計5万3000人が訪れた「アニメ NYC」に参加していた。どこで感染したかわからないが、22日に症状が出た。軽症で既に回復している。ワクチン接種を終えており、11月上旬にブースター接種も受けていたという。

 この祭典は毎年11月にNY市の大型施設で開かれ、日本のアニメや漫画を紹介する人気イベント。主催者によると、今年はワクチンを少なくとも1回接種していることが参加条件だった。また、コスプレをしている人も含めてマスク着用が義務付けられていた。NY市は2日、参加者全員に検査を受けるよう求めた。

 オミクロン株は既にNY市などで広がっている可能性が高い。2日に記者会見したNY州のホークル知事によると、NY市内の4人を含め計5人の感染が初めて確認された。うち1人は南アフリカへの渡航歴があるが、ほかの感染者の詳細は分かっていない。

 同席したNY市のデブラシオ市長は「市中感染が広がっていて、もっと多くの感染例が出ると考えるべきだ」と述べ、ワクチン接種やブースター接種を急ぐよう訴えた。

 米国では2日、西部コロラド州でも新たにオミクロン株の感染が確認され、全米で計9人になった。

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