【11日 随時更新】イランとイスラエル 緊張高まる

東京, 04月11日 /AJMEDIA/

ガザ地区の戦闘休止に向けた交渉に進展が見られない中、イスラエル軍は各地で攻撃を続けています。

一方、シリアにあるイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたことをめぐり、イランとイスラエルの双方とも強硬な姿勢を見せていて、緊張が高まっています。

※イスラエルやパレスチナに関する日本時間4月11日の動きを随時更新してお伝えします。

米報道“イランなどがイスラエル軍や政府施設へ攻撃の可能性”
アメリカのメディア、ブルームバーグは10日、複数の関係者の話として、イランやその支援を受けた勢力が近くイスラエルの軍や政府の関連施設に対してミサイルや無人機を使った大規模な攻撃に踏み切る可能性があると伝えました。

また、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は10日、複数のイスラエル政府当局者の話として、中東地域を担当するアメリカ中央軍の司令官が11日にイスラエルを訪れ、イランなどから攻撃を受けた場合の対応について協議する予定だと伝えました。

バイデン大統領は10日の記者会見で「イランなどの脅威に対するイスラエルの安全保障へのわれわれの関与は揺るがない。 イスラエルの安全のためにできるかぎりのことを行う」と述べ、イスラエルへの支援を強調しイランを強くけん制しています。

大使館への攻撃めぐりイランとイスラエル 対立深まる
ガザ地区では10日もイスラエル軍が各地で攻撃を続けていて、現地の保健当局はこれまでの死者が3万3482人に上ったと発表しました。

また、イスラム組織ハマスはSNSで、イスラエル軍の空爆でハマスのハニーヤ最高幹部の3人の息子と数人の孫が死亡したと、明らかにしました。

一方、シリアにあるイランの大使館が先週イスラエルによると見られる攻撃を受けたことについて、イランの最高指導者ハメネイ師は10日、「イランの領土への攻撃とみなされる。邪悪な政権は罰せられなければならない」と演説し、改めてイスラエルへの報復を誓いました。

これに対してイスラエルのカッツ外相は10日、「イランが自国の領土から攻撃してくれば、イスラエルはイランを攻撃するだろう」とSNSに投稿したほか、ガラント国防相もイスラエル北部の部隊を視察した際「われわれの領土を攻撃する者に対しては、中東のどこであっても迅速で断固とした行動をとる」と述べ、イランなどをけん制しました。

ガザ地区での戦闘休止に向けた交渉に進展が見られない中、イランとイスラエルの対立は一段と深まっていて、緊張が高まっています。

バイデン大統領「イスラエルの安全保障への関与 揺るがない」
中東のシリアにあるイランの大使館が攻撃を受け、イランがイスラエルに対し報復措置をとる構えを見せていることについて、アメリカのバイデン大統領は「イスラエルの安全保障へのアメリカの関与は揺るがない」と強調してイランをけん制しました。

4月初めシリアにあるイランの大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受け、イランはイスラエルに対して報復措置をとる構えを見せていて、緊張が続いています。

これについて、バイデン大統領は10日、記者会見で「ネタニヤフ首相に伝えている通り、イランやイランが支援する組織からの脅威に対するイスラエルの安全保障へのわれわれの関与は揺るがない。揺るがないと繰り返し言いたい」と強調しました。

そのうえで「イスラエルの安全のためにできるかぎりのことを行う」と述べ、イランをけん制しました。

一方でバイデン大統領は、ガザ地区の住民の保護などでイスラエル側の対応に変化が見られなければ政策を見直す可能性があるとも警告していて、ガザ地区への人道支援について「まだ十分ではない。ネタニヤフ首相が私との会談で約束したことについてどう対応するかみていく」と述べ、イスラエル側の対応を見極める考えを示しました。

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