【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(3月22日の動き)

東京, 03月22日 /AJMEDIA/

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる3月22日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ 負傷兵士の社会復帰をサッカーで支援
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナで2月、地元のプロサッカークラブが、つえを使ってプレーする「アンプティサッカー」のチームを立ち上げ、戦闘で手や足を失った兵士たちの社会復帰を支援しています。

ウクライナでは、これまでの戦闘で手足を失った兵士の数がおよそ5万人に上るとメディアなどで伝えられ、支援が求められています。

ウクライナの強豪クラブ「シャフタール・ドネツク」は、2月にアンプティサッカーのチームを立ち上げました。

発足から1か月となる3月20日、首都キーウ郊外の室内練習場には、ロシア軍の地雷などによって手や足を失った男性兵士8人が参加しました。

兵士たちはコーチの指導を受けながら、つえを使って走ったり、方向を素早く変えたりするトレーニングに取り組んだあと、ボールを使ったパス回しやミニゲームを行いました。

プレー中、ボールに追いつけず悔しそうな表情を見せる場面もありましたが、ゴールが決まると歓声をあげたり、笑顔を見せたりしていました。

この日初めて参加したという28歳の男性は、「すべてが楽しかった。体がまだ慣れていないので難しかったが、少しずつ上達できると思う。こんな気持ちになったのは、軍事侵攻の開始以来初めてだ」と、汗びっしょりで話していました。

指導にあたるコーチは、「前線から戻った多くの負傷兵が『何をすればいいのか』と自分探しをしているが、ここではエネルギーを前向きに発散できる。未来に向けたこの取り組みは、ウクライナ全体にとって重要だ」と話していました。

クラブは今後も参加者を募りながら、将来的には国内外で試合を行いたいとしています。

ミサイル攻撃を迎撃 ゼレンスキー大統領 軍事支援訴え
ロシア国防省は21日、極超音速ミサイルだとするキンジャールを含むミサイルでウクライナ軍の補給拠点などを攻撃し、すべて命中したと主張しました。

これに対してウクライナ軍は、ロシア軍が発射した31発のミサイルをいずれも迎撃したと発表しました。

ただ、ウクライナの国家非常事態庁によりますと、首都キーウでは落下したミサイルの破片などによって子どもを含む13人がけがをしました。

このうち少なくとも6人がけがをした住宅街では、落下したミサイルの一部によって交差点の真ん中に直径5メートルほどの穴があき、周りにある集合住宅のほとんどの窓が窓枠ごと吹き飛んでいました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はSNSで、「毎日、毎晩、こうした恐怖がある」と、攻撃を非難しました。

その上で、「ロシアのテロリストは、パトリオットなどを回避できるミサイルは持っていない。ウクライナはこうした防御を必要としている」と述べ地対空ミサイルシステム「パトリオット」をはじめとしたさらなる軍事支援が必要だと訴えました。

ウクライナ側に立つロシア人義勇兵 ”ロシアに向けさらに攻撃”
ウクライナ側に立ってプーチン政権と戦っているロシア人義勇兵の組織が21日、ウクライナの首都キーウで会見し、今後、ロシア国内に向けてさらに攻撃を続けていく方針を示しました。

会見を行ったのは、ロシア西部ベルゴロド州などへ越境攻撃を続けている「シベリア大隊」や「自由ロシア軍」などロシア人義勇兵の3つの組織の代表です。

この中で「シベリア大隊」の代表は、「われわれは、まもなくほかの都市へ進む。各国にいるロシア人などに参加を呼びかける」と述べ、ロシア国内に向けてさらに攻撃を続けていく考えを示しました。

その上で、「われわれには、ウクライナ兵と同じ権利と義務が与えられている」と述べ、ウクライナ側から武器の供与を受けていることを明らかにしました。

ロシア人義勇兵の組織をめぐってはウクライナ国防省のブダノフ情報総局長が21日、地元メディアに対し「われわれは支援し、助言している」と述べ、ウクライナ側と連携していることを認めています。

一方、ロシアのプーチン大統領は、「裏切り者はどこにいても罰せられる」と述べ、国境の防衛を強化するよう治安当局に指示していて、国境付近の攻防がいっそう激しくなる可能性があります。

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