「涼」まとい猛暑乗り切れ ファン付き衣料・手持ち扇風機―行動制限なく、お出掛け需要復活

東京, 8月10日, /AJMEDIA/

 全国的に梅雨明けが早く、厳しい暑さが続く今夏。涼しさを求め、ファン付き衣料品や手持ち型の扇風機などが売れている。新型コロナウイルスの感染者数は高水準にあるものの、3年ぶりに行動制限がない夏を快適に乗り切るため、お出掛け需要に応える商品の人気が復活している。
 絶好調なのが、作業服などを手掛けるワークマンが力を入れる小型ファン付き衣料。20種類以上を展開し、完売製品も出ているという。工事現場での利用が多かったが、アウトドアなどで使う人が急増。「もともと機能性は抜群だが、デザイン性を高めて日常使いできるようにしている」(同社)といい、女性が着られるサイズもそろえた。
 冷感素材を使った衣料品も好調だ。ワールドの女性や子ども向けブランドの関連品販売は、7月に前年同月比6割増加。通勤を含めビジネス需要の復活で、三陽商会の定番夏用ジャケットの売れ行きも4割伸びた。
 持ち運びできる小型扇風機は昨夏に続いて人気で、家電量販店ノジマでは「店頭に出しては売れ、補充しては売れる」状況だ。首にかけて使うネッククーラーなどのタイプが「今年のトレンド」(ビックカメラ)といい、両手を空けられる使い勝手の良さが受け入れられている。
 真夏の強い日差しを受け、清涼飲料や汗拭きペーパーなども売れている。キリンホールディングスは、塩分が採れる「ソルティライチ」の8月生産量を昨年より4割増やす。マンダムの調査では、7月を中心に男性向け「ボディーペーパー」の売り上げは昨年の2割増しだ。花王のビオレの日焼け止めは先月、シリーズの販売が3割増となった。
 生活雑貨大手ロフト(東京)では7月、冷感スプレーや冷感ジェル入りアイマスクなどの関連商品が昨年の1.5倍も売れ、在庫のない店舗があるという。都内のローソンとナチュラルローソンでは電子レンジで解凍して飲むフローズンドリンクが人気だ。

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