eVTOL開発のArcher、量産モデル「Midnight」の初号機が完成–夏に試験飛行を開始

東京, 5月16日, /AJMEDIA/

垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)を開発中のArcher Aviationは、量産モデル「Midnight」の初号機を完成させた。今夏から飛行試験を実施する計画。
Archerは、これまで商用eVTOL開発に向けて実物大の試験機「Maker」を使い、試験飛行を続けてきた。Makerは、低速での離着陸時に必要な揚力を発生するためのローター6個と、垂直飛行と水平飛行の両方で使用する角度を変更可能なローター6個という、合計12個のローターを備える固定翼機。垂直飛行モードから水平飛行モードへ切り替え、巡航速度で飛行できることを確認済みだ。

 Midnightは量産向け機体で、ローターなど基本的な構成はMakerと同じ。積載能力は1000ポンド(約454kg)以上で、パイロット1人と乗客4人を乗せられる。航続距離は100マイル(約161km)。充電は約10分で済み、飛行の合間に済ませられるとしている。20マイル(約32km)ほどの区間を往復する用途に適していて、自動車だと60分から90分かかる移動を、10分から20分程度に短縮できると見込む。

 Midnightの初号機は、これから地上での各種試験を行った後、夏に飛行試験を開始する。

 なお、Midnightの量産は、自動車メーカーグループのStellantisが、支援している。

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