穀物輸出、打開至らず イラン・ロシア・トルコ3首脳会談

東京, 7月20日, /AJMEDIA/

イランのライシ大統領は19日、テヘランで、ロシアのプーチン、トルコのエルドアン両大統領と3首脳会談を行い、シリア問題などについて協議した。プーチン氏はエルドアン氏とも個別に協議を行い、ロシアによるウクライナ侵攻で滞るウクライナ産穀物の黒海経由の輸出について話し合ったが、打開には至らなかったもようだ。
 3首脳会談でライシ師は「シリアの運命は外国の介入なく国民が決めるべきだ」と強調。「違法な米軍の存在は、シリアを不安定にさせる。強力なシリア軍の存在が国を完全な形に保つ助けとなる」と訴えた。ロイター通信が伝えた。
 会談後、3首脳は共同記者会見に臨み、プーチン氏は「実務的かつ建設的だった」とこの日の協議を総括した。3首脳は共同声明を出し「シリアからテロをなくすため協力を続ける」と誓った。
 一方、エルドアン氏との会談でプーチン氏は穀物問題に関し「まだすべての問題が解決されたわけではない」と語った。ロシア大統領府が明らかにした。ただ「進展があったことは良いことだ」とも述べ、穀物輸出をめぐりロシア・トルコ両国にウクライナ、国連を加えた13日のイスタンブールでの4者協議で「実質的な合意」に至ったことを評価した。
 今回のプーチン氏の外遊は、2月のウクライナ侵攻後2回目で、旧ソ連構成国以外では初。ライシ、エルドアン両大統領と、これまで3カ国で仲介してきたシリア内戦をめぐる問題について協議するのが主な目的だった。
 プーチン氏は、イランの最高指導者ハメネイ師やライシ師ともそれぞれ会談した。ライシ師とは2国間の直接決済でロシアとイランの自国通貨の使用を促進することで合意した。

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