核軍縮の履行停止「大きな過ち」 米大統領、ロシアを批判

東京, 2月23日, /AJMEDIA/

バイデン米大統領は22日、訪問先のポーランドの首都ワルシャワで、ロシアが発表した米国との核軍縮条約「新戦略兵器削減条約(新START)」の履行停止について「大きな過ちだ」と批判した。北大西洋条約機構(NATO)に加盟する東欧諸国の首脳らとの会談に先立ち、記者団に語った。
 新STARTは、核兵器を多数保有する米ロ間に残された唯一の核軍縮の枠組み。ロシアのプーチン大統領には、ウクライナ侵攻が難航する中、核軍拡の危険をちらつかせて同国を支援する米欧をけん制する狙いがあるとみられる。
 バイデン氏はABCテレビのインタビューで、プーチン氏を「無責任だ」と非難した。一方で「彼が核兵器の使用を考えているとは読み取れない」と言及。「われわれは解決できると確信している」とも述べた。
 会談にはバルト3国を含む東欧9カ国の首脳が参加。バイデン氏はこの中で「NATOの領土をあまねく、文字通り1インチに至るまで守り抜く」と集団防衛義務の履行を改めて宣言した。スロバキアのチャプトバ大統領は、ウクライナが自国防衛に必要とする能力を確保できるようにしたいと語った。
 バイデン氏らは侵攻から1年となるのを前に、ウクライナに対する追加の武器・経済援助策などを協議し、「ウクライナへの揺るぎない支援」を再確認した。

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