新作RPG「昭和米国物語」の制作が発表に。ノスタルジックな和風世界になったアメリカを旅する少女の物語

東京, 1月10日, /AJMEDIA/

 中国のゲームデベロッパNEKCOM Entertainmentが,新作RPG「昭和米国物語」(Showa American Story)を発表し,最新トレイラーを公開した。発売時期は未定だが,Steamではストアページがオープンしており,PC版のほか,PlayStation 5版とPlayStation 4版も予定している。
 「昭和米国物語」は,昭和66年,強大な経済力を持つ日本がアメリカの大半を購入し,多数の移民と共に日本の文化が流入したことから,日米2つの文化が完全に融合し,「昭和アメリカ」という新たな文化的概念が誕生した架空世界が舞台となる。人々は日本の電子機器を使い,日本食に親しみ,自由の女神は着物をまとい,路傍にはお地蔵さんが並び,砂漠の真ん中に鯉のぼりが泳ぐという不思議な世界観だ。
 しかし,突如として襲ってきた「大災厄」によって文明は崩壊し,人々は一部を残してゾンビ化してしまう。主人公の千草蝶子は,いかなる理由によるものかは分からないが,死から甦り,災厄の真実を追って大陸横断の旅に出ることになるという。
 ヤクザ映画風のポスターやVHSテープ,竹馬やロムネ(ラムネのことか?)など,タイトルどおり,日本人にとっても懐かしい昭和の香りあふれる和風世界が最新の「Unreal Engine」によって美しく描かれる。おなじみの「ヘンな日本」も見られるが,これは背景が「昭和アメリカ」なので問題はないだろう。むしろ,狙ってやっている雰囲気もある。
 現実の昭和66年に相当する1991年のヒット曲「それが大事」(大事MANブラザーズバンド)が使われたトレイラーでは,剣のほか,銃や超自然的な魔力を使いこなす蝶子の姿が確認でき,大型ドリルのような奇妙な武器も登場する。敵はゾンビだけでなく,「勇士団」や「柴田組」といった危険な勢力も存在しており,そんな荒れ果てた世界を,武装キャンピングカー「紅蓮号」に乗った蝶子と仲間達が旅していく物語が描かれることになりそうだ。
 NEKCOM Entertainmentは,日本的な雰囲気のミステリーゲーム「DYING:1983」を発表しており(関連記事),日本文化に対する興味の深さが感じされるデベロッパだ。Steamのストアページによれば,「昭和米国物語」のパブリッシングを担当するのは2P Gamesで,日本語のみフルボイスで収録されるという。続報を楽しみにしたい。

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