「rabbit r1」を1日使ってみた–ビジュアル検索は秀逸だが気になる点も

東京, 5月2日 /AJMEDIA/

 rabbit inc.の創設者で最高経営責任者(CEO)のJesse Lyu氏は、同社の最初の製品である「rabbit r1」を「Pokedex」(1990年代に米国で発売された玩具)になぞらえている。筆者は1日使っただけで、その理由が分かってきた。

 Pokedexがポケモン(人気の高い同名の漫画やテレビゲーム、カードゲームシリーズに登場する生き物)を識別できるように、rabbit r1は周囲のさまざまなものを識別することが可能だ。カメラを植物の方に向けると、その種類を教えてくれる。昼食の方に向けると、使われている食材を教えてくれる。

 Pokedexと同様、rabbit r1も現在のところ、少し目新しさを感じられる。rabbit r1は、コンパクトなサイズとシンプルなデザインにもかかわらず、さまざまなことができるそうだ。配車サービスの「Uber」を呼んだり、フードデリバリーサービスの「DoorDash」で夕食を注文したり、会話を翻訳したり、ボイスメモを録音したり、「Spotify」の楽曲を再生したりといったことが可能だ。こうしたことは、どれもすでにスマートフォンで可能だが、より素早く、より自然に行う手段としてLyu氏はrabbit r1を宣伝している。

 私たちがデバイスと対話する方法を変えようとしている企業は、rabbitだけではない。人工知能(AI)とカメラを使って質問に答えてくれたり、作業を完了させるのを助けてくれたりするHumaneの「Ai Pin」という小型ガジェットもある。Ai Pinは、価格が高いことや機能が限定的であること、過熱しやすいことなどを評論家たちに批判された。Metaの「Ray-Ban Meta」スマートグラスもマルチモーダルAIを備えており、ユーザーが見ているものを「見て」、それについての情報をユーザーに提供することができる。

 rabbit r1を使ってみた感想は、今のところ、楽しくて新鮮でおもしろい。だが、時にはイライラさせられることもある。興味をそそられるのは事実だが、自分の生活に新たなガジェットを導入する余地があると確信するには至っていない。

 本記事では、rabbit r1を使った初日の感想をお届けする。

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