国連総会、平和求める決議案採決へ ウクライナ侵攻1年で緊急会合

東京, 2月23日, /AJMEDIA/

国連総会(193カ国)は22日(日本時間23日)、ロシアのウクライナ侵攻に関する緊急特別会合を開催した。侵攻開始1年に合わせて日米やウクライナなどが要請したもので、平和の早期実現を求めるウクライナ提案の決議案を23日(同24日)に採決する。
 日本など60カ国以上が共同提案国となった決議案は、「ウクライナでの包括的かつ公正で永続的な平和を可能な限り早期に達成する必要性」を強調。ロシア軍の即時撤退や民間施設への攻撃停止を求めるとともに、ウクライナで発生した「極めて深刻な犯罪」について「調査と訴追を通じた責任追及の必要性」も明記した。
 米欧は、多くの加盟国の賛成を得て決議を採択することで、ロシアの国際的孤立を改めて世界に印象付けたい考えだ。
 ウクライナ侵攻を巡る総会の緊急会合は昨年11月以来で、今回が6回目。グテレス事務総長は冒頭、「戦争は解決策ではない」と演説し、ロシアのプーチン大統領に一刻も早い侵攻停止を訴えた。
 ウクライナから出席したクレバ外相は、決議案への支持が「戦争を終わらせる努力を後押しする」と指摘。トーマスグリーンフィールド米国連大使も「この投票は歴史に残るものになる」と述べ、賛成票を投じるよう呼び掛けた。
 これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は「西側諸国はずうずうしくも、われわれの懸念を無視している」と侵攻の正当化に終始した。

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