和平交渉再開求める ウクライナ情勢協議―中仏首脳

東京, 4月7日, /AJMEDIA/

【北京時事】中国の習近平国家主席は6日、北京に滞在中のフランスのマクロン大統領と人民大会堂で会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢について、和平交渉を「可能な限り早く」再開するようロシアとウクライナに訴えた。習氏は「核兵器使用への反対」を表明し、ウクライナのゼレンスキー大統領と「適切な時期」に電話会談する意向を明らかにした。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長も交えた三者会談も行われた。
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 中仏メディアなどによると、習氏はマクロン氏との会談で「両国関係は前向きかつ安定した発展を維持している」と友好関係を強調。一方、マクロン氏は習氏に「ロシアを正気に戻し、みんなを交渉の場に着かせることを期待している」と伝えた。マクロン氏は習氏に、ロシア側に武器を供与しないようくぎを刺した。
 会談終了後の共同会見で習氏は、中仏両国が「互いの国家主権と領土一体性、核心的利益を尊重し合うことを再確認した」と説明。米国をにらみ、欧州が「戦略的自主性」を保つよう促し「第三者に依存したり制限されたりしない」ことを求めてけん制した。経済・軍事を含む両国間の各種交流のほか、航空宇宙や民間用原子力など複数の分野での協力強化を進めるという。
 フォンデアライエン氏も中国による武器供与への懸念を表明。さらに「台湾海峡の安定は最も重要だ」と述べ、台湾統一へ向けて威嚇的な動きを強める中国に警告を発した。

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