北欧2国、加盟承認へ トルコが反対撤回、テロ対策と引き換え―NATO

東京, 6月29日, /AJMEDIA/

トルコのエルドアン大統領は28日、マドリードで、北欧のスウェーデンとフィンランドの首脳と会談し、両国の北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持することに合意した。これを受け、両国の加盟承認に必要な全加盟国の同意が得られる見通しとなった。トルコは両国が「テロ組織を支援している」などとして加盟手続きを阻止していたが、反対姿勢を撤回した。
 会談では、北欧2カ国がテロ対策を講じてトルコ側の懸念解消に応じることを約束する覚書に3カ国が署名。これと引き換えにトルコが加盟支持に転じた。29日からマドリードで開くNATO首脳会議で北欧2カ国の加盟承認に向けた手続きが進められる。
 3カ国首脳の会談に同席したストルテンベルグ事務総長は記者会見で「(北欧2カ国の)NATO入りへの道を開く合意を得た」と語った。実現すれば31、32カ国目の加盟国となる。一方、トルコ側は「テロ組織との戦いで著しい前進があった」(大統領府)と成果を誇示した。
 覚書では、北欧2カ国が支援しているとトルコが非難していた反政府武装組織クルド労働者党(PKK)について「非合法のテロ組織」だと確認。北欧2カ国はPKKの活動を阻止し、テロ対策で必要な国内法整備を進めることも約束した。さらにトルコに対する武器禁輸措置の解除にも応じた。

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