中韓首脳、国交30年で書簡 習氏は対米けん制

東京, 8月25日, /AJMEDIA/

中韓両国は24日、1992年の国交樹立から30年を迎えた。韓国大統領府によると、中国の習近平国家主席と韓国の尹錫悦大統領が書簡を交換し、尹氏は「より成熟した健全な関係を希望する」と述べ、首脳会談実現を訴えた。
 中国中央テレビによれば、習氏は米韓の同盟関係を念頭に「邪魔を排除し(中韓の)友好を固める」よう要望。習政権は中国依存脱却を目指す日米韓・台湾の「半導体同盟」結成を警戒するが、尹氏はサプライチェーン(供給網)の強化などに向け中国との協力を望むと述べた。
 中韓両国は24日、それぞれ記念行事を開催した。北京では92年に国交樹立の共同声明が署名された釣魚台迎賓館の同じ場所で、王毅国務委員兼外相が習氏の書簡を代読。ソウルでは朴振外相が尹氏の書簡を読み上げた。
 中韓関係は経済を中心に大きく発展。しかし、近年は米中対立が深まる中、在韓米軍に配備された迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」などをめぐり、ぎくしゃくした関係が続いている。
 習氏は「中韓を含む国際社会の団結、協力」の重要性を指摘し、米主導の「中国包囲網」構築を暗にけん制。尹氏は「相互尊重の精神を基盤に、新たな協力の方向を模索することを希望する」と、韓国の立場を尊重するよう呼び掛けた。

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