ロシア軍、原発から攻撃か 欧米精密兵器に「核の盾」―ウクライナ

東京, 7月17日, /AJMEDIA/

 ウクライナの大河ドニエプル川の港湾都市、南東部ニコポリの住宅地に16日、ミサイルによる攻撃があり、ニコポリのあるドニプロペトロウシク州のレズニチェンコ知事は、少なくとも2人が死亡したと明らかにした。ニコポリの対岸には、ザポロジエ原子力発電所があり、ここを拠点にしたロシア軍による攻撃が疑われている。
 ウクライナ軍は、米国から供与された高機動ロケット砲システム(HIMARS)などで、ロシア軍の発射地点や弾薬集積拠点に正確な攻撃を行い、進軍を食い止めてきた。しかし、原発の敷地内に立てこもり「核を盾」にされた場合、欧米製兵器による精密な攻撃をするわけにはいかない。
 ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コティン代表はテレビの取材に対し「占領軍がミサイル・システムをはじめ(原発内に)機材を次々持ち込んでいる」と批判した。「ドニエプル川の対岸を撃っている。ニコポリの方を撃っている」と訴えた。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は16日夜の演説で、ロシア軍は「最大の損害」を引き起こそうとしていると非難した。しかし「われわれは耐えるし、打ち勝つし、再建する」と誓った。

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