フランス大統領、サウジアラビア皇太子と会談 人権団体は批判

東京, 7月29日, /AJMEDIA/

フランスのマクロン大統領は28日、パリの大統領府(エリゼ宮)でサウジアラビアの事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談した。皇太子は2018年のサウジ人記者殺害事件への関与が指摘されており、人権団体はフランス側の対応を批判している。
 エリゼ宮によれば、マクロン氏と皇太子は夕食を交えながら会談した。皇太子は仏訪問に先立ち、ギリシャも訪れており、記者殺害事件後では初めての欧州連合(EU)歴訪となった。
 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのカラマール事務総長は、AFP通信に対し「この訪問が何を意味するのか、非常に心配している」と述べた。
 皇太子は15日、バイデン米大統領をサウジ西部ジッダに招き「関係改善」をアピール。今回のEU歴訪により外交活動に弾みをつけ、各国との関係修復につなげたい考えとみられる。
 一方、ロシアのウクライナ侵攻などにより、欧州では燃料価格が高騰している。マクロン氏は世界有数の産油国サウジとの関係を強化して、エネルギー調達を確実にする思惑があるとされる。

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