トルコ被災地、2800以上の建物倒壊 震源付近、被害把握できず

東京, 2月7日, /AJMEDIA/

トルコ南部で6日未明に起きたマグニチュード(M)7.8の地震では、トルコとシリアにまたがる広範な地域で多数の建物が倒壊した。トルコ当局によると、トルコ国内だけで住宅など少なくとも2818棟の倒壊が確認された。懸命の救助活動が続くも救出が追いつかない状況だ。
 震源付近ではカフラマンマラシュ県の被害が甚大で、アナトリア通信によると、ジョシクン知事は「崩壊した建物や死者の数の把握は現時点で不可能だ。被害は深刻だ」と話した。現地の住民によると、中心部で「極めて深刻な被害」が出ている。
 6日午後にはM7.5の地震もあった。ディヤルバクル県では崩壊した建物のがれきの除去作業が続く中で隣接するビルが崩れ落ち、人々が逃げ惑う姿がテレビに映し出された。
 救急当局によると、被害はこのほかマラティヤ、シャンルウルファ、ハタイなど南部、南東部の計10県に及んでいる。ツイッターには「私を助けて」とがれきの中から発信したとみられるメッセージも投稿されている。被災地の一部では降雪など悪天候が続き、捜索活動に重大な支障が出かねない状況だ。
 ハタイ県で暮らすメスット・クリンチさん(64)は電話取材に対し「家が二つに割れてしまった。現地は今後、人が暮らすことができないような状況だ」と話した。
 シリアでも北部アレッポや西部ハマで建物が崩壊し、がれきの周りに人だかりができる映像などが相次いで報道されている。

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