シリア越境支援、失効危機 1年延長にロシア拒否権

東京, 7月9日, /AJMEDIA/

国連安全保障理事会は8日、シリア北西部の反体制派地域へ隣国から越境支援を行う事業の1年間延長を求める決議案を採決したが、アサド政権の後ろ盾であるロシアが拒否権を行使して否決された。失効期限が10日に迫っており、各理事国は交渉を続けている。更新合意に至らない場合、数百万人に影響が出る恐れがある。
 越境支援は、シリア政府の承認なしに支援物資の搬入を可能にするもので、2014年の安保理決議で認められた。当初4カ所あった検問所は、ロシアや中国が延長に反対した結果、シリア北西部イドリブ県とトルコを結ぶバブアルハワ検問所を残すのみとなっている。
 ノルウェーとアイルランドが起草した決議案には米英仏など13カ国が賛成。中国は棄権したが、ロシアは「シリア政府の利害を無視している」として反対した。

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