サッカー代表に「政治介入」? ブラジル下院がWG設置で批判も

東京, 8月8日, /AJMEDIA/

ブラジル連邦下院は5日までに、11月に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に向けた「セレソン」(代表)の準備状況をチェックするため、スポーツ委員会の中にワーキンググループ(WG)の設置を決めた。ブラジルはW杯最多5度の優勝を誇るが、2002年の日韓大会を最後に栄冠から遠ざかっている。
 調査会社ダタフォリャによると、カタール大会に「全く関心がない」と答えた市民は51%に上る。WG創設を提唱したホシャ議員らは「20年前に優勝して以来、ブラジルは決勝トーナメントで欧州勢に勝っていない。セレソンのイメージは低下した」と指摘。「サッカーを復活させなければならない」と述べ、政治が立ち上がる必要を訴えた。
 ただ、活動方針は「サッカー王国のイメージを取り戻すため、サッカー連盟などとも協議する」と極めてあいまい。市民からは「公費でセレソン見物に行きたいだけでは」と懐疑的な見方が出ているほか、連邦検察官もツイッターで「飢餓やその他の重大な社会問題を心配すべきだ」と批判している。

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