1~3月期経常益、過去最高 13.7%増、5期連続プラス―法人企業統計

東京, 6月1日, /AJMEDIA/

 財務省が1日発表した1~3月期の法人企業統計調査によると、全産業(金融業と保険業を除く)の経常利益は前年同期比13.7%増の22兆8323億円だった。増益は5四半期連続。1~3月期としては2019年の22兆2440億円を上回り、過去最高益となった。
 製造業の経常利益は18.4%増。通信機器や半導体関連部品の需要増加により、情報通信機械が好調だった。資源価格の上昇を反映し、化学も大幅な増益。一方、部品調達の制約が響き、自動車を含む輸送用機械が落ち込んだ。
 非製造業は10.9%の増益。資源高を背景に卸売・小売業が好調だったほか、前年同期に経常損益が赤字となっていた運輸・郵便業も旅客数や貨物需要の拡大で黒字に回復した。サービス業は振るわなかった。
 設備投資額は3.0%増の14兆9040億円となり4期連続のプラス。デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素化に向け輸送用機械の投資が伸び、製造業が5.9%増加した。非製造業は1.6%増。財務省は「製造業はおおむねコロナ禍前の水準に戻っているが、非製造業は依然弱い数字だ」と分析している。
 売上高は7.9%増の360兆7941億円で、4期連続の増収だった。

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