静岡 川勝知事が退職届提出 当初の意向から時期早める

東京, 04月10日 /AJMEDIA/

新人職員への訓示の中で、職業差別とも捉えられかねない発言をしたことなどから辞意を表明した静岡県の川勝知事が10日午前、県議会議長に退職届を提出しました。

川勝知事は、今月1日、新人職員への訓示の中で「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」と発言し、職業差別とも捉えられかねないとして波紋が広がる中、辞職の意向を表明しました。

川勝知事は10日午前9時すぎ、県議会の議長室を訪れ、中沢公彦議長に辞職を申し出る退職届を手渡しました。

川勝知事は、当初、6月19日に開会する予定の6月県議会の冒頭で辞職したいという意向を示していましたが、「すぐに辞職すべきだ」との批判が集中したことなどから時期を早めたということです。

川勝知事の任期は来年7月4日まででしたが、30日後の来月9日で辞職する見通しとなりました。

中沢議長は、ただちに県の選挙管理委員会に知事から退職届が提出されたことを通知したことから、公職選挙法の規定によりあすから50日以内に知事選挙が行われることになります。

県は、知事選挙を来月9日告示、26日投開票の日程で行う方向で調整していて、近く、選挙管理委員会を開いて正式に決定する見通しです。

細川ガラシャの辞世の句を引用
川勝知事は、退職届を提出する前に、今の心境を報道陣から聞かれると、「散りぬべき 時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」と答えました。

これは戦国時代の武将、明智光秀の娘で細川忠興の妻として知られる細川ガラシャの辞世の句です。

関ヶ原の戦いを前に石田三成率いる西軍に人質として捕らえられそうになった時に死を選んだガラシャが詠んだとされ、散り際の重要性を説いた句と言われています。

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