島根1区 立民の亀井亜紀子が屈指の自民王国で勝利 衆院補選

東京, 04月29日 /AJMEDIA/

自民党の政治資金問題が明らかになってから初めての国政選挙となった3つの衆議院補欠選挙。このうち、自民党と立憲民主党の一騎打ちとなったのが島根1区だ。

小選挙区制を導入して以降、日本で唯一、自民党が敗れたことがない全国屈指の「保守王国」島根。両党が総力を挙げた決戦を制したのは、立憲民主党の亀井亜紀子だった。
2人の戦いを取材した。
(松江局 猪俣英俊、佐藤大輔)

「細田家」の島根1区
島根1区は松江市など島根県東部と隠岐諸島からなる選挙区だ。

この地域では、運輸大臣などを務めた細田吉蔵と長男・博之の細田家が、中選挙区時代から長年、地盤を築いてきた。

細田博之は1990年の初当選以降、連続11回の当選を重ね、2021年には衆議院議長にのぼり詰める。
細田博之氏(去年10月)
その細田が去年11月に死去。

自民党県連が後継候補として選んだのが、松江出身の財務官僚で、中国財務局長を務めていた錦織功政だった。

錦織にとって本来は有利とされる「弔い選挙」だが、強烈な逆風にさらされることになった。

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派=清和政策研究会の会長を務めていた細田も、キックバックや収支報告書への不記載に関わっていたのではないかと野党が国会などで再三追及した。

さらに旧統一教会との関わりや女性記者へのセクハラ疑惑なども週刊誌などから指摘されていたのだ。

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