自宅前で期日前投票 移動式、高齢者ら対象に―北海道士幌町・統一地方選

東京, 3 月1 日, /AJMEDIA/

北海道士幌町は4月の統一地方選で、車を使った移動式の期日前投票所を導入し、有権者の自宅を訪問する取り組みを始める。投票所までの移動が困難な高齢者らが対象。投票箱などを積んだワゴン車に町職員らが乗車する。総務省によると、集会所や公民館を巡回する例はあるが、自宅まで出向くのは珍しいという。
同省によると、移動式投票所は、島根県浜田市が2016年の参院選で全国で初めて導入。人口減少に伴う投票所の統廃合を受け、山間部などに開設する自治体が増えている。
 士幌町は、足が不自由な町民らからの要望を受け導入を決定。自力での移動が困難で、家族の介助も受けられない高齢者や障害者が投票しやすい環境を整えるため、自宅を訪ねることにした。道知事選と道議選、町議選で実施する。
 地元タクシー会社の車両を利用する計画で、町職員や立会人が同乗し、車内で投票を受け付ける。車内への移動が難しい人の場合は、職員らが玄関先まで投票箱などを持って出向く。町によると、28日までに6人から利用の申し込みがあった。
 町の人口(約5800人)の3割超は65歳以上で、独り暮らしの高齢者も少なくない。町選挙管理委員会は「一人で投票所に行けない人たちの投票の機会を確保し、投票率の向上につなげたい」としている。

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