立民の対決型回帰、与党警戒 「昔の名前」冷めた見方も

東京, 8月27日, /AJMEDIA/

 与党は26日発足した立憲民主党の新執行部について、国会対応が「対決型」へ回帰するとみて警戒している。再登板となる安住淳国対委員長が、枝野幸男前代表の下で政権批判を展開してきたためだ。ただ、旧民主党政権で要職を担った顔触れが多く、野党を含め「昔の名前」と冷めた見方も出ている。
 自民党の茂木敏充幹事長は記者団に、立民の泉健太代表が「提案型」の党運営を掲げてきたことに触れ、「この路線を堅持するのか、変えるのか、それをまず見てみたい」と語った。
 立民は先の通常国会で抵抗戦術を封印。政府の新規提出61法案は26年ぶりに全て成立した。これに対し、安住氏は2019年9月から2年余り国対委員長を務め、政府の新型コロナウイルス対応などを厳しく追及した経緯がある。
 自民党関係者は「安住氏は手ごわい。野党らしい野党になった」と指摘。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる問題で内閣支持率が急落する中、参院中堅は「予算委員会は荒れるだろう」と身構えた。
 一方、立民の新執行部には、岡田克也幹事長や長妻昭政調会長らベテランが目立つ。女性や若手の登用もなく、自民党内からは「ほかに人材はいないのか」(閣僚経験者)との声が漏れる。公明党幹部は「目新しさも刷新感もない」と断じた。
 日本維新の会の松井一郎代表も記者団に対し、「完全に旧民主党の重鎮が仕切っている。『岡田代表』にしか見えない」と切り捨てた。

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