日タイ、防衛装備協定で合意 首脳会談、ウクライナ侵攻「現状変更認めず」

東京, 5月03日, /AJMEDIA/

タイを訪問中の岸田文雄首相は2日午後(日本時間同)、首都バンコクでプラユット首相と会談した。経済・軍事両面で台頭する中国の海洋進出を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」実現へ連携を確認。安全保障協力を進めるため、両政府は日本からの防衛装備品・技術移転に向けた協定に署名した。
 岸田首相は会談後の共同記者発表で「具体的な移転案件の協議を進める」と説明した。
 両首脳は会談で、ロシアの侵攻が続くウクライナ情勢についても「いかなる地域でも主権と領土の一体性の侵害や、力による一方的な現状変更は認められない」との認識で一致。大量破壊兵器による威嚇や使用に反対する姿勢も共有した。
 タイは米欧などの対ロ強硬路線とは距離を置いており、対ロ制裁にも参加していない。プラユット首相は共同記者発表で「国際社会とともに、継続的にウクライナの人々に人道支援で協力していく」と表明した。
 タイは今年、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の議長国を務めている。両首脳は11月の首脳会議成功に向けた緊密な連携を申し合わせた。

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