国家公務員の超過勤務 上限超え過去最高に 国会対応部署で高く

東京, 04月21日 /AJMEDIA/

一般職の国家公務員で超過勤務の上限を超えた職員は、2022年度、全体の9.9%と過去最高となりました。国会対応など業務の調整が難しい部署で割合が高く、人事院は国会答弁の作成業務などを合理化していきたいとしています。

人事院は一般職の国家公務員の超過勤務に上限を設けていて、▽国会対応などによって業務の調整が難しい「他律部署」は月間100時間未満、年間720時間以下、▽それ以外の「自律部署」は、月間45時間以下、年間360時間以下に設定しています。

人事院が各省庁に勤務するおよそ28万人について勤務状況を調べたところ、一昨年度、1回でも上限を超えた職員は、およそ2万8000人、率にして9.9%に上りました。これは、前の年度より0.8ポイント増え、過去最高となりました。

「他律部署」の職員は16%が上限を超過していて、理由として最も多いのは、▽国会対応業務で、次いで▽予算・会計関係業務などとなっています。

人事院は「必要な人員の確保に努めるほか、国会答弁の作成業務などを合理化し、是正していきたい」としています。一方、長時間労働の要因には、議員の国会質問の通告が遅いという指摘があり、衆議院では、与野党が速やかな質問通告に努めることなどを申し合わせています。

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