NIPPO 高速工事などに使用済み材料 “適切対応求める” 国交相

東京, 04月23日 /AJMEDIA/

道路の舗装工事などを手がける大手の「NIPPO」が、各地の高速道路や国道の工事で新品のアスファルトを使う契約だったにもかかわらず使用済みの材料を使っていた問題で斉藤国土交通大臣は新品と比べ長期的な耐久性が劣ると考えられるとしたうえで「会社に適切に対応するよう求めていきたい」と述べました。

「NIPPO」は東日本高速道や中日本高速道路、それに国土交通省から受注し、施工した道路や空港の21の工事で、新品のアスファルトを使う契約だったにもかかわらず、使用済みのアスファルトなどを混ぜた「再生合材」を使用していたと先週、発表しました。

この問題について、斉藤国土交通大臣は23日の閣議後の記者会見で「NIPPOからの報告を踏まえ、該当の工事か所のアスファルト合材について品質確認試験の実施を求めるとともに、ほかにも契約と異なる施工がないかも含め詳細な調査を行い報告するよう依頼したところだ」と述べました。

また、道路など舗装工事では「再生合材」が使われることは珍しくないとしたうえで、「当面の使用における安全性には直ちに問題があるわけではない」との見方を示しました。

そのうえで「大型車の交通量が多いところなどでは新規骨材によるものと比べて早期に劣化するなど、長期的な耐久性の面で劣ると考えられる」と述べ、会社の品質確認試験の結果などを踏まえ適切に対応するよう求めていく考えを示しました。

NIPPOは公表した工事以外にも同じケースがないか、調査を続けているとしています。

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